これからのシステム導入のポイント

これからのシステム導入のポイント

システムの導入は、現時点の改善だけではなく、これから先5年程度の運用期間を見越して、選択することが大事です。

5年の間に世の中でどのような変化があるか?

テクノロジーだけでなく、顧客の志向や、マーケットの変化などに応えられるシステムを導入し、継続的に成長していくことが求められます。

SaaS(サース)の特性

ここで、WAMMが提案するのは、SaaSと呼ばれるシステムの提供スタイルです。

SaaSとは、Software As A Service の略で、「サース」と読みます。

従来、ソフトウェアはパッケージ製品として提供されていましたが、SaaSではインターネット経由でソフトウェアを利用します。インターネット経由で利用するので、様々なメリットがあります。

①導入コストが安い

システムの導入には、大変なコストがかかります。

通常、貸衣装システムは、多くの貸衣装店向けの汎用的なパッケージ型システムを導入しますが、パッケージ型でも、概ね100万円程度の初期費用が必要になります。

さらに、店舗オリジナルの機能改善などのカスタマイズなどを依頼すると、たちまち50万円、100万円と追加金額がかかります。

一方で、SaaSであれば、開発費用や、自社サーバー、ソフトウェアのインストールが不要です。

インターネットにつなぎ、アカウントとパスワードを入力するだけで、システムを利用することができます。

もちろん、デバイスやOSも選ばないので、WindowsPCだけでなく、MacOSや、iOS、アンドロイドといったモバイルでの利用も可能です。

モバイルで利用できると、ロケーションフリーになり、店舗だけでなく、さまざまなシーンで予約管理、スケジュールの確認などができます。

②運用の負荷が低い

運用にあたって、プログラムのアップデートは不可欠です。

多くのソフトウェアでは、バグの改善や追加機能によって、アップデートを行います。

SaaSでは、新バージョンへの更新やセキュリティ対策なども、開発側で随時行われるので、運用側での対応は一切不要です。

運用側で、あたらしい端末を導入したり、ネットワーク環境が変わったりしても、難しい作業は必要ありません。

③改善し続けるシステム

システムは、5年間の間に頻繁に機能の改善が行われるべきです。

いま、自社では必要のない機能であっても、顧客側が求めている機能というものもあります。

様々な顧客ニーズの中でも、共通しているもの、今後必要と思われる機能などが随時アップデートされるのは、企業の成長に欠かせません。

SaaS形態であれば、継続的に新機能や機能改良がリリースされますので、より便利なシステムに成長し続けます。

SaaS(サース)のデメリット

一方で、SaaSにもデメリットがあります。

①運用側のキャッチアップが必要

定期的に新機能や、改善がリリースされるため、運用する側は、初期導入後も継続的にキャッチアップする必要があります。

場合によっては、いままで利用できていた機能が、使えなくなったりすることもあります。

②カスタマイズの自由度は低い

また、パッケージ型ソフトウェアと同様に、運用する企業ごとに機能カスタマイズはできません。

あくまでも、システムの運用フローにあわせて、既存の業務フローを見直し、運用を工夫する必要があります。

ただし、おおむねこのような業務フローの改善は、効率化につながるため、現場改善のチャンスにもなります。